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2009.10.31〜11.1 三陸鉄道開業25周年記念『秋のさんてつ祭り』イベントレポート
『さんてつ祭り』は通常年一回のところ、今年は開業25周年記念企画として特別にこの秋にも開催されました。
イベントテーマは〜三鉄の掘り出し物&鉄道むすめ&久慈の旨い物 トリプル嬉しい“さんてつ祭り”〜。複数会場に渡る大規模なイベントとなりました。中でも前夜祭・全国鉄道むすめサミット・久慈ありすバースデイパーティは『鉄道むすめ』を前面に押し出して地域振興を図るという意欲的な企画で、トミーテックとしても大注目です。

前夜祭列車(10/31)
前夜祭としてレトロ列車“さんりくしおさい号”の貸切列車が運行。
久慈駅を18時30分に発車し、普代駅で折り返し20時35分に再び久慈駅に帰ってくるという、約2時間の鉄道の旅です。
コミック作家MATSUDA98さんも同乗しました!

▲木目調の内装とシャンデリアがムーディーな雰囲気の車内。風船はなんとファンの方による飾り付けでした!!

▲MATSUDA98先生の書き下ろしイラストがヘッドマーク!! カッコイイ…。

▲夜18時30分に久慈駅を出発した貸切列車。

▲車内は満席!! 募集開始直後から予約が入り数日で定員に達したと聞きました。

▲車内で振舞われたディナーは『久慈ありす好物満載弁当』。あ、コミックのスタンプ(笑)

▲海鮮好きの彼女ならではの内容で お い し そ う !! 

▲アテンダントさんがカクテルを配ります。ドリンクは『久慈グランドホテル』の本格仕様です。

▲そして始まるじゃんけん大会。盛り上がりは最高潮に…列車のディーゼル音も掻き消えるほど!!
トミーテックのコンテナコレクションも景品に。…実はBOX内すべてが『久慈ありすコンテナ』という特別仕様です(笑)サプライズ!!

▲MATSUDA98先生からファンの方へオリジナルキットカットのプレゼントが!! またサプライズ!!

▲ありすをイメージしたケーキは久慈市内のスイーツ店『ミリオンベル』製。久慈市は人口に対する店舗数の多さが有名なスイーツの街なのです。

▲車内販売が鉄道むすめグッズ主体というのもこの企画ならでは。

▲いよいよ貸切列車の運行もフィナーレへ…。2時間の旅は、本当にあっという間に過ぎていきました。
それにしてもサプライズ企画が次々と飛び出ること。。。まさにイタズラ好きのありすならでは!?
彼女が実際に運転席にいるんじゃないか?という感覚を覚えるなんとも不思議なイベントとなりました。


秋のさんてつ祭り当日(11/1)

▲三陸鉄道久慈駅を初め、商店などあらゆる場所に25周年記念ポスターが掲示され、街は鉄道むすめ色に!?


『全国鉄道むすめサミット』(11/1)
久慈市やませ風土館では『全国鉄道むすめサミット』が開催。
“カワイイもの・ことを地方から発信しよう”をテーマに各社のプレゼンテーションやトークショーが催されました。
第一部 全国で活躍する鉄道むすめ
『三陸鉄道様・東急車輛製造様・のと鉄道様・函館市交通局様』の4社が鉄道むすめを活用した鉄道利用促進策や増収報告の事例などを紹介。

▲会場は満席の賑わい。ファンの方のみならず、地元の方も視聴に訪れました。

▲サミットでスライドを交えて『柏木ゆの』のエピソードを話す、函館市交通局の廣瀬様。商品化に際しては様々なご苦労があったようですが、ビジネスとしての手応えを確実に感じているようです。

▲のと鉄道の桶様は『和倉ななお』の活用に対する今後の意欲をみせます。

▲東急車輛製造の海江田様は、鉄道車両メーカーの立場からのお話を。鉄道車両という“日本のモノづくり”を伝える役目としての『金沢あるみ』に対する期待も語ります。会社案内にも『あるみ』が掲載されいていました!!

▲三陸鉄道広報の木村様も資料映像を交え、『久慈ありす・釜石まな』を活用した今までの取り組みなどを。二人のキャラが持つPR力、メディアへの遡及効果などキャラクターの存在の強さをお話します。さらに『ありす』と『まな』の愛され力による地元のマイレール意識の高まりなど様々な効果を紹介されました。
 
第二部 ディスカッション『カワイイが地方を救う』
『鉄道むすめ』を題目にディスカッションが行われました。パネラーとして東京工芸大学芸術学部准教授の伊藤様、弊社鉄道むすめ企画担当の森山、そしてコメンテーターとして岩手県知事の達増様が登場。

▲達増岩手県知事。カワイイをキーワードに地方を元気にする方法についてのアイディアや『久慈ありす』と知事にまつわるエピソードを紹介されました。『久慈ありす』について「性格が良いし、故郷思いで色々な機会に宣伝してくれますし、歌も上手い!! 非常に良いなと思います」と語ります。「愛着のあるキャラクターを“俺の嫁”と表現しますが、久慈ありすはまさに“県の嫁”です」との頼もしいコメントに会場が沸き立つひとコマも。

▲漫画家実作指導にあたり、キャラクターに関する理論的考察で著名な伊藤准教授。「地域や土地を象徴する働く女性キャラクター」という『鉄道むすめ』特有の魅力を分析します。交通事業とキャラクター好きという個人の趣味が交差するというビジネスとしての『鉄道むすめ』、さらに『鉄道むすめ』にまつわる各地探訪がいわいる“聖地巡礼”とは性格の異なる点などについてもお話されました。

▲鉄道むすめプロデューサーの森山。「実は三陸への取材に訪れた際に自分が食べた海鮮丼が美味しくて…よし、“ありすは海鮮丼好き”だ!! そんな風に決めました(笑)」というキャラ設定の裏話が…。取材体験を反映していることなどを披露しました。
 


『久慈ありすバースデイパーティー』(11/1)
サミットの後、11月3日が誕生日に先駆けて久慈ありすバースデイパーティーが催されました。

▲会場には誕生日を祝うメッセージが多数貼りだされました。ファンの皆様、製作サイド共にありすを祝う気持ちはひとつです!!

▲地元のワインとお菓子のセットを販売。このワインが飲みやすくて…仕事を投げ出して手を伸ばしたくなる! 美味しい岩手!!

▲バースデイパーティーの乾杯をあげるのは達増知事。

▲特製バースデーケーキのロウソクを灯すのは三陸鉄道の山口社長と、イベントを企画した尾山様。

▲バースデイソングの後にロウソクを吹き消すMATSUDA98先生。「ありす、おめでとう!!」の声が各方面から上がります。

▲その後しばしの歓談タイムです。達増知事はありすの隣でニッコリと撮影に応えてくれました。

▲バースデイケーキの周りにファンの方々が持ち寄ったフィギュアが!!
 
こんなにも盛大なバースデイパーティになるとは…これまたサプライズです!!
各社の『鉄道むすめ』というコンテンツに対する思い、真摯な姿勢、ファンの皆様による熱い応援。。。
それらすべてによってこのコンテンツが成り立っている事実を改めて思い知る出来事となりました。


こんなエピソードも
ファンや関係者には好評のイベントですが、地元での『鉄道むすめ』の認知度とはどれぐらいのものなのでしょうか。

ふとそんなことが頭を過ぎった取材中、こんな出来事を目撃しました。

県外の記者さんがVol.8のフィギュアを見て「この“釜石まな”って?」と販売スタッフさんに質問を投げかけます…
「彼女は釜石まなちゃんって新入社員なんですよ。元は雑誌編集者だったんだけど、お姉さんのまゆりさんが〜…」
エピソードを絡めてキッチリ説明してくれるではありませんか!? フォローに備えるも私の出る幕はナシ!(笑)

さらに小学生ぐらいの女の子が久慈ありすのイラストを見つけては「ありすちゃん!」と笑顔で駆け寄り。
道行く学生さんに「久慈ありすはご存知ですか?」と聞けば「もちろん」と応えられ…。
久慈ありす…すっかり地元に馴染んでおります!!

かなりの認知度の高さに、我々も驚きを隠せませんでした。



車両基地でも!?
やませ風土館でのイベントの後、車両基地公開の見学もさせて頂きました。

▲車両基地ではマスコットの『さんてつくん』が出迎えてくれる!!

▲『あなたのメッセージ車両を走らせよう!』実際に走行する36形列車に自由にメッセージが書き込める夢の企画です。

▲乗務員扉の横でMATSUDA98先生がイラストを描いてましたぞ!?

▲出来上がりはこの通り。ステキです!!


イベント終了!!
こうして『秋のさんてつ祭り』は大盛況の内に幕を降ろすのでありました。

最後は達増知事と森山、そしてありすのスリーショット写真をご紹介。
こうやって地方と鉄道むすめがタッグを組んでお互いを盛上げていきたいですね。

イベントを主催した三陸鉄道株式会社様はじめ、関係各位様のご協力、地元の皆様、そして何よりファンの皆様に支えられ『鉄道むすめ』はついにここまで成長しました。。。メーカーの人間としても胸が熱くなる思いです。このイベントを通して、鉄道むすめの魅力再発見させられました!! 

これからも各鉄道事業者でイベントがあるかもしれません…
その際はぜひ皆様も鉄道むすめ達が働くその地へ『旅』を楽しんでみてはいかがでしょうか!?

レポーター:トミーテックスタッフM

★注目情報★
秋のさんてつ祭りレポートは『電撃萌王ブログ』でも掲載中!!
http://moeoh.dengeki.com/blog/2009/11/matsuda98.html
大王編集部の仲の良いこと!